雨宮 兼彦: 2012年8月アーカイブ

1)  象牙には、ハードとソフト材があるが、どこがちがうのか

  解り易く区別して、少し赤味がかって透明度がたかく材質が硬く赤道直下のコンゴ又ザイールで

  産出される品。 ソフト材は、材質が白ぽくサバンナ地帯に生息し、産地は、ジンパフェ・ケニアで

  現在流通している牙はほとんどソフト材です。

2)  黒水牛と黒ラクトの見分け方

   天然黒水牛は、印材の側面を見ると、縞がタテにみえる筈です。

   「縞とは」 ご自分の爪をよく見るとねタテにスジのように縞になっております。

   黒水牛の「印頭」をみますと、頭上に点〃のへこみがみえますが、これは水牛の本物を証明す 

   る芯です。 黒ラクトはプラスチックの樹脂製です。

3)   本つげとあかね(古称 シャムつげ) の違い

   シャムつげは、印の側面をみると柾目(まさめ)が均一にみえます。 本つげ(薩摩つげ)は、

   板目が縞目となってて側面上にあらわれ、枝芽が黒い点もでて、一見材質が悪いのではない

   かと思われ ますが、これがほんものの証拠です。

4)   朱肉と印泥の違い

   朱肉と印泥の違いは、原産国の呼び名の違いです。 中国では印泥「いんでい」とよび、日本に

   においては、朱肉と呼ぶ。朱肉は、ひまし油・ろう・顔料・松脂・もぐさ・パンヤを混ぜて練り上げ

   朱油をつくり繊維質のタンポポの穂など加え高級朱肉となる。

5)   ケースの内側の朱竹のいわれ

   中国四神にまつわる説で、朱竹は健康と長寿のおめでたいお守りの図柄で、昔中国の孝行息

   子が、老父の病気をなおす、不老不死の薬を求めて深山に分け入り、竹林の中に一本の朱竹

   を発見、その源にとうとうと湧き出る朱色(赤ワイン) の泉が、不老長寿の薬として、病気を治し

   たといわれます。「菜根譚より」   

6)  角ゴジックと丸ゴジック書体の違い

  角ゴジック書体は、一棒(いっぺん)のかどが、90°の長方形の線をもつ文字

  丸ゴジック書体は、一棒(いっぺん)のかどが、丸い長方形の線をもつ文字