雨宮 兼彦: 2009年9月アーカイブ

P7040074.JPG日本一のハンコの町六郷は、市川三郷町岩間の身延線甲斐岩間からひろがる。

 

P7040079.JPG甲斐岩間駅は1927(昭和2)年12月17日開業の木造駅舎で、2001年鉄筋コンクリート造りの駅舎に建て替えられた。 そもそもこの駅、日本一のハンコの町として全国に外交する販売員やその業に仲卸する大阪商人等が乗り降りする駅として開業以来賑わい、こんな田舎の駅でも特急を含む全ての電車が停車し、天皇・皇后両陛下も平成8年4月・平成13年と2度のご訪問の際、この駅からご乗車されました。 甲斐岩間駅のロータリーには「特大ハンコの形モニメント」が出迎え、そのよこでは、地元ボランテァ主婦による朝市で名物の「あんびん」の販売がされております。

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DSC_0063あんびん.JPG特大ハンコのモニメントは、平成7年12月14日 六郷町印章業連合組合が竣工、来町者の記念写真・待ち合わせスポットとなっております。又その前には ●「甲州手彫印章」の国家認証の看板(平成13年)が立って、この町が「匠の町」の象徴としております。

身延線甲斐岩間駅前から30m「ハンコの町六郷の表玄関」に、ハンコ・日本一・匠の里を代表する【開運社本店】があります。 店舗の玄関には、斧折樺の原木をご神木と崇めるモニメントがあり、環境にやさしいエコ材で作られる、オノオレカンバ印鑑の販売と普及推奨の為の一翼を担っております。

開運社は、【甲州手彫り印鑑】・【山梨県郷土伝統工芸品】であります「手彫り印章・手彫り水晶印」を販売する会社です。 昭和18年印章卸、昭和24年法人設立「有限会社開運社本店」で、ゴム印台木工場・ゴム印製作工場・通信販売会社の総合会社として、創業65年を超える老舗として、お客様の開運を願い【縁起のいい印鑑】普及のため、全国多数のお客様より【福徳開運印鑑のご愛用いただいております。

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 開運社のある甲斐岩間駅前通りの町道を歩いて5分、交差点を左折すると、日本一のハンコの町を象徴する【巨大印鑑】が展示してある地場産業会館「印章資料館」につきます。

DSC_0531.JPG 巨大印鑑は、昭和62年六郷印章業連合組合員が製作したもので、印面2m・高さ3m・重さ3tで形態は天丸の角印です。彫刻文字は、「不動如山」と彫刻され、武田信玄が軍旗として使った孫子の旗で「ふどうにょざん」→「いごかざること やまのごとし」と金文で彫刻されており、正に日本一ジャンボな印鑑で、日本中探してもここにしかありません。これを捺印するには、クレーンで印鑑を持ち上げ、バケツ5杯分の朱肉をローラーで付けて、畳2畳分の半紙に大変苦労して押印しました。この印譜は、めったに手にはいりませんので、私も現在大切に保管しております。この印譜をとったものが、印章資料館の隣の「山梨中央銀行六郷支店」のショーケースに展示されております。

【印章資料館】には、ハンコの町の歴史・地場産業を支えた諸先輩方の貴重な作品資料(300点以上)と、当資料館の目玉作品であります【十鐘山房印挙】が展示されております。

十鐘山房印挙は、清朝末期(1853年)に編纂された、今や世界に10部しか存在しない大変貴重な印譜で、30挙191集という最大無比の【古銅印譜】で、書道・彫刻を志す者にとって、目からうろこが落ちる、文字の起源を知る上での大変貴重な「お宝」で無料で閲覧できますので、是非ともご来館をお待ちしております。

地場産業会館(印章資料館)正面玄関           山梨中央銀行六郷支店ショーケース 

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DSC_0148富士・月見橋・富士川.JPG   ●富士山に向かって富士川が流れる<日本で唯一無二の絶景ポイント>蟹谷(かにや)地区歌川広重がいる頃から 、富士山を眺める名所として名高い蟹谷地区は、葛飾北斎の「甲州石班沢(かじかざわ)」の絵が描かれた場所であるとも言われ、「川と桜と富士」が揃う日本で唯一無二の絶景ポイト、富士山に向かって、隆々と流れる富士川・富士川に架かる月見橋、初冠雪を頂いた富士山、富士川の川辺咲く宵い待ち草は、夢とロマンを誘う絶景地です。